WS8-2†Back
鳴禽類の歌学習において学習可能性を象徴する細胞タイプ特異的トランスクリプトームシグネチャー
*田路矩之[1], 柴田ゆき野[2], 辰本荘司[3], 石川裕恵[3], 郷康広[3, 4, 5], 和多和宏[1]
[1]北大・院理, [2]北大・生命科学, [3]自然科学研究機構・生命創成探究センター, [4]自然科学研究機構・生理学研究所, [5]総研大・生命科学
鳴禽類は音声発声(歌)学習・生成のために種間で共通する歌神経回路をもつが、種特異的な歌パターンを生成する。種間で多様な歌を生成する神経分子的要因の解明を目的として、鳴禽類3種の歌神経回路についてsingle cell RNA-seqを行った。遺伝子発現の種差を細胞レベルで検証したところ、歌神経回路の興奮性投射ニューロンが他の細胞タイプと比較して顕著な種差を有していた。遺伝子機能解析の結果、興奮性投射ニューロンの種差発現遺伝子は、イオンチャネル、受容体に有意に集積していた。これらから興奮性投射ニューロンの神経機能の差異が種分化に伴って拡大し、学習可能な歌パターンが分離することで、歌の多様性が生じたことが示唆された。
keywords: シングルセル解析; 鳴禽類ソングバード; 細胞の種分化
Cell type-specific transcriptome signatures representing learning potential in song learning in songbirds
*Noriyuki Toji [1], Yukino Shibata [2], Shoji Tatsumoto [3], Hiroe Ishikawa [3], Yasuhiro Go [3, 4, 5] ,Kazuhiro Wada [1]
[1] Biol. Sci., Hokkaido Univ,[2] Life Sci., Hokkaido Univ,[3] ExCELLS, NINS,[4] NiPS, NINS,[5] Life Sci., SOKENDAI