WS7-4Back
ヒト染色体凝縮過程の単一ヌクレオソームイメージング
*日比野佳代[1][2][3], 境祐二[4], 鐘巻将人[1][2], 前島一博[1][2]
[1]遺伝研, [2]総研大, [3]JST・さきがけ, [4]京大・医生研
染色体凝縮は長大なヒトゲノムDNAを染色体関連タンパク質とともに、1万分の1の長さの棒状構造に変換する驚異的な自己組織化過程である。染色体の凝縮にはコンデンシンと呼ばれるATP駆動型DNAモーターやDNAの絡まりを解消するトポイソメラーゼIIα (TopoIIα)が必須であるが、凝縮の基本原理はわかっていない。本発表では、凝縮中の染色体におけるヌクレオソームの動態を細胞内1分子イメージング法により詳細に解析する。さらに、コンピュータシミュレーションと組み合わせ、コンデンシンやヒストン修飾が染色体の凝縮過程にどのように寄与しているか、特に物理的側面に注目して議論する。
keywords: 染色体凝縮;コンデンシン;1分子イメージング
Single nucleosome imaging unveils the human chromosome condensation mechanism
*Kayo Hibino[1],[2],[3], Yuji Sakai[4] Masato Kanemaki[1],[2], and Kazuhiro Maeshima[1],[2]
[1]Natl. Inst. Genet.[2]SOKENDAI[3]PRESTO, JST[4] Kyoto Univ.