WS3-1Back
野生植物の新規栽培化
*内藤健, 高橋有
農研機構・遺伝資源センター

作物を環境に適応させるより、環境に適応した野生種を作物化する方が容易なのではないか。環境適応の背景には多数の遺伝子が絡む複雑なネットワークがある一方、栽培化の重要形質は単一遺伝子座に支配されるケースが多数を占めるからだ。植物の栽培化においては、種子の休眠性と脱粒性の2つが失われることが最も重要であり、いずれも単一遺伝子の機能欠損で誘導可能である。そこで我々は病気や害虫に強い野生植物 Vigna stipulacea に変異原処理を施し、種子休眠と脱粒性の突然変異体のスクリーニングを実施した。その結果、目的の変異体を得ることができ、種子休眠の変異については原因遺伝子を絞り込むことにも成功した。講演では、研究の内容と野生植物の多様性と可能性について述べる。
keywords: 栽培化、野生植物

Domesticating a wild plant
Ken Naito [1], Yu Takahashi [2]
Res. Cntr. Genet. Resour, NARO