WS2-5Back
エネルギー代謝からのレトログレードセルバイオロジー
*田中寛
東工大・院・化生研

エネルギー生産と物質同化からなる代謝機能は生命活動を根底から支えるプロセスであり、フィードバック制御による恒常性の維持でその作動原理が説明されてきた。しかし、このような定常状態が生体内で実現されているケースは稀であり、実際には外界変動や内的要求による変動が代謝フラックスの常態といえる。レトログレードシグナルとは、ミトコンドリアや葉緑体のような自律性をもつオルガネラから細胞核へのシグナル伝達をいう。本講演では組織化された細胞代謝系について考察し、ゲノムによる支配だけでない双方向的な相互作用による細胞像を議論したい。
keywords: エネルギー代謝;細胞成長:細胞増殖

Retrograde Cell Biology Based on Energy Metabolism
Kan Tanaka
CLS, IIR, Tokyo Tech.