WS11-1Back
古典遺伝学から分子遺伝学へ
*平野博之
東大・理
メンデルやモーガンは,遺伝子の後代への継承の仕組みを明らかにした。一方,細胞内での遺伝子の働きを最初に解明したのは,ビードルである。ビードルの提唱した「一遺伝子一酵素説」は,遺伝子がタンパク質に対応するというその後の概念にも繫がっていく。マクリントックは,転移因子を発見し,モーガン以来の静的な染色体像を壊し,遺伝学に革命をもたらした。アベリーは,遺伝子の本体がDNAであることを明らかにし,分子遺伝学への道を拓いた。本講演では,ビードル,マクリントック,アベリーなどの研究を紹介しつつ,古典遺伝学から分子遺伝学へと変貌していく,20世紀半ばの遺伝学の歴史について紹介する。
keywords: 遺伝学の歴史,科学史
From classical genetics to molecular genetics
*Hiro-Yuki Hirano
Tokyo Univ.