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Drosophila sechelliaの嗅覚受容体Or85bとOr85cの宿主特異性への効果
*諏訪部優菜[1], 中村文花[1], 石原朋佳[2], 近藤るみ[1][2][3]
[1]お茶の水女子大・人間文化創成科学・ライフサイエンス・生命科学, [2]お茶の水女子大・理・生物, [3]お茶の水女子大・基幹研究院・自然科学系

Drosophila sechellia(D.sec)は、ノニ果実を特異的に宿主とするセイシェル諸島の固有種である。触角の化学受容体遺伝子群を広食性の近縁種と比較すると、特に遺伝子重複により生じたOr85bOr85cの発現量がD.secで顕著に増加しており、近縁種でOr85bが発現する嗅細胞においてOr85cも発現している。これら受容体は共通のリガンドをもち、ノニの成分を受容するが反応強度に違いがある。本研究ではOr85bとOr85cの宿主特異性への効果を明らかにすることを目的とし、D.secOr85cを近縁種D. melanogasterに導入した系統とD.sec の機能喪失型系統(DsecOr85b, DsecOr85c, DsecOr85c/b)を用いて嗅覚行動実験を行なった。その結果ノニへの誘引性がOr85c 導入系統で増加、機能喪失型系統で低下し、Or85bとOr85cがどちらも宿主特異性に寄与することが示された。
keywords: 適応進化; 嗅覚行動; ショウジョウバエ

Olfactory receptors Or85b and Or85c contribute to host specialization in Drosophila sechellia
* Yuna Suwabe[1], Ayaka Nakamura[1], Tomoka Ishihara[2], Rumi Kondo[1][2][3]
[1] Dept. Biol. Sci., Grad. Hum. Sci., Ochanomizu Univ., [2] Dept. Biol., Ochanomizu Univ., [3] Faculty Core Res., Ochanomizu Univ.