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「遺伝単」(日本遺伝学会・編)で示された用語変更案のその後の推移
池内達郎[1]
[1]元・東京医科歯科大学
2017年に日本遺伝学会で監修した「遺伝単: 遺伝学用語集」(2021年改訂版が発行)では、従来使われてきた幾つかの遺伝学用語の変更案が示された。それらが、最近の教科書や学校教育にどの程度反映されているかについて言及する。一般社会で注目されたのが、「優性、劣性」から「顕性、潜性」への変更であった(「優劣」では誤解の対象となる)。そこで今春から使われている中学理科の教科書を調べたら、「顕性、潜性」の用語でメンデルの遺伝法則が解説されていた。今後「顕性、潜性」は、教育界や一般社会で定着することになるだろう。他に、単数体(旧:半数体)、アレル(旧:対立遺伝子)、色覚多様性(色覚異常に代わる表現)などを取り上げる。
keywords: 遺伝単;用語変更:遺伝学教育
Alteration of academic Japanese terms proposed by the Genetics Society of Japan: How is the progress?
*Tatsuro Ikeuchi [1]
[1] Formerly, Tokyo Medical and Dental University