2D-08Back
線虫近縁種間において初期胚細胞動態の差異をもたらす遺伝的要因の解析
*大村駿[1], 京田耕司[2], 大浪修一[2], 春田奈美[1], 杉本亜砂子[1]
[1]東北大・生命科学研究科・発生ダイナミクス分野, [2]理研・BDR・発生動態研究チーム
生物の形質進化は、遺伝子変化に伴う細胞動態の変化の蓄積によって引き起こされる。本研究では、線虫 C. elegans とその近縁種 C. inopinata の初期胚を比較解析のモデルとし、近縁種間において細胞動態の変化を引き起こす遺伝的要因を明らかにすることを目指した。ライブ観察の結果、2種の胚における第一分裂はいずれもサイズの異なる娘細胞を生み出す非対称分裂であったが、微小管が関与する細胞内動態に様々な差異が存在した。さらに、遺伝子機能阻害実験から、微小管脱重合因子 klp-7 の寄与が2種で異なることが分かった。したがって、2種の初期胚細胞動態の差異は微小管安定性の違いによって引き起こされている可能性があると考えられる。
keywords: 進化発生生物学; 初期胚発生; 線虫
syun.oomura.p4@dc.tohoku.ac.jp
Genetic factors contributing to differences in cellular dynamics of early embryos of nematodes
*Shun Oomura [1], Koji Kyoda [2], Shuichi Onami [2], Nami Haruta [1], Asako Sugimoto [1]