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自然選択の検出力の評価
*田中智崇[1], 手島康介[2]
[1]九州大学システム生命科学府, [2]九州大学理学研究院生物科学部門

自然選択は現在のゲノムにその痕跡を残す。他方でアレルの誕生年代・集団動態・選択のタイミングなどの要因も多様性パターンに影響を与える。自然選択検出法の効率はこれら選択以外の要因にも応じて変動するはずだが、これら要因と検出力の関係の理解は十分とは言えない。本研究ではさまざまな条件下で検出力を評価し、観測できる自然選択の条件を明確にすることを試みた。その結果、高い検出効率を示す条件は非常に限定的であり、発生した自然選択のごく一部しか観測できていない可能性があることが明らかとなった。このことは、包括的な進化メカニズムの理解には自然選択の検出効率を考慮した議論が不可欠であることを示している。
keywords: 集団遺伝学、自然選択、検出力

Assessing the power of tests for detecting natural selection.
*Tomotaka Tanaka [1], Kosuke M. Teshima [2]
[1] Graduate School of System Life Science, Kyushu University,[2] Department of Biology, Faculty of Science, Kyushu University