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乳糖分解酵素に働く自然選択とヒトの移動
*颯田葉子[1]
[1] 総研大・先導科学・生命共生体進化学

出アフリカ以後、現生人類は多様な環境に適応するとともに、地域特異的な文化を発展させた。乳糖分解酵素遺伝子や統合失調症関連遺伝子に見られるように、自ら生み出した文化という「環境」は、自然選択の新たな原因となり、類例を見ない進化をヒトゲノムに引き起こした。ゲノムに刻まれた自然選択のシグナルから、”文化駆動的な進化“の具体的な様相を探れる可能性を示している。本講演では”文化駆動的な進化”の例として「乳糖耐性」を取り上げ、自然選択を検出する方法とそれを利用したヨーロッパにおけるヒトの移動と乳糖分解酵素に働いた自然選択の関連を紹介する。
keywords: 乳糖分解酵素;ヨーロッパ;ヤムナヤ

Natural selection lactase and human migration→ Natural selection on lactase and human migration
Yoko Satta[1]
[1] ESB,SOKENDAI