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種内ゲノム比較から現れる適応進化
小林一三[1]
[1]法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター

タンパクの種内進化は中立説に従い、適応的な変異はごく稀にしか見られない。高く細かい相互相同組換えを示すピロリ菌について,ゲノムを配列共有で分集団に分け,それぞれに高度に特異的なゲノム配列変化を検索した。ほとんど全てが、ホスト相互作用に関するタンパク(病原因子などホスト相互作用プロパー,外膜タンパク,トランスポーター,ミクロ栄養物合成)にあり,しかも,驚いたことに,機能に重要なアミノ酸を置き換えていた。ホスト相互作用タンパクの適応的変異を含む相同組換えが,連鎖SNPをバラバラにし適応的変異の選択をもたらす過程が、集団の適応的分化を進めると考えられる。このゲノム進化の素過程は、中立説のイメージから大きく乖離する。
keywords: 適応進化,多ゲノム比較,相同組換え

Adaptive evolution emerging from intra-specific genome comparison
Ichizo Kobayashi [1]
[1] HOSEI University, Research Center for Micro-Nano Technology