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アカショウジョウバエの低温耐性獲得におけるエピジェネティック効果の検証
小林ちひろ[1], 田村浩一郎[1][2]
[1]東京都立大・院理・生命科学, [2]東京都立大・生命情報研究センター

キイロショウジョウバエでは、親が受けたストレスにより、子孫にエピジェネティクな効果が生じることが知られている。一方、アカショウジョウバエは、熱帯東南アジアから西日本を含む温帯への分布拡大に伴い低温耐性が向上したことや、人為選択を継代的に行ったところ低温耐性が向上することを、我々は明らかにしてきた。そこで本研究では、本種の低温耐性向上の要因の一つとしてエピジェネティクスの可能性を考え、低温ストレスの表現型への継代的影響を調べた。人為選択により低温耐性が向上した進化実験集団で、低温ストレス後の生存率と次世代の数を継代的に測定したが、顕著な変化は見られずエピジェネティク効果は見いだせなかった。
keywords: 集団遺伝学、エピジェネティクス、アカショウジョウバエ

The epigenetics for cold tolerance in Drosophila albomicans
Chihiro Kobayashi[1]、Tamura Koichiro[1][2]
[1]Biol. Sci. Tokyo Metropolitan Univ.、[2] Tokyo Metropolitan Univ. Research Center for Genomics and Bioinformatics