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アカショウジョウバエの人為選択集団における低温耐性と代謝の関連
*井手翼[1], 田村珠雲[1], 田村浩一郎[1][2]
[1]都立大・院理・生命科学, [2]都立大・生命情報研究センター

元来熱帯に分布していたアカショウジョウバエは、1980年代に分布を温帯に拡大した。本種の分布拡大に伴って低温耐性が向上し代謝も増加したことも分かっている。そこで、本種の低温適応進化における代謝の関与を調べるため、低温による人為選択で低温耐性が向上した実験集団を用い、人為選択による低温耐性向上の詳細と代謝率との関連を調べた。その結果、人為選択の効果は低温耐性を向上させたが、同時に低温順化の効果も向上させたこと、低温耐性と代謝率の相関関係はむしろ弱めるはたらきがあることが分かった。これらの結果から、代謝は低温耐性に対し間接的な効果しか及ぼしていないことが示唆された。
keywords: 低温耐性;人為選択;代謝

Relationship of metabolism on cold tolerance in an artificial selection population of Drosophila albomicans
*Tsubasa Ide [1], Mikumo Tamura [1], Koichiro Tamura [1][2]
[1] Biol. Sci, Tokyo Metropolitan Univ. [2] RCGB, Tokyo Metropolitan Univ.