2B-13Back
2種のDNAメチル化間のクロストークが植物エピゲノムパターン形成を駆動する
*藤泰子[1], 山崎慈恵[1] , 小田頌子[1], 富永さやか[1], 竹内俊平[1], 角谷徹仁[1]
[1]東大・理・生物科学
トランスポゾン(TE)の抑制にDNAメチル化が重要であることが脊椎動物や植物で示されてきた。植物では、CG配列のメチル化(mCG)に加えて非CG配列もメチル化される(mCH)。mCGとmCHの両方がTE抑制に重要であるが、この両者は独立に維持される。我々は、mCGの確立がmCHで増強されるのに加え、mCHの確立にはmCGが必要であることを見出した。前者がRNAiに依存するのに対して、後者はRNAiに依存しない。さらに、mCHの導入効率はゲノム全体のmCG量と負に相関し、ゲノム内のmCHを一定に保つ効果が観察された。mCGとmCHの間での局所的な相互確立促進と、ゲノム包括的な負の制御が、植物のエピゲノムパターン構築に貢献すると考える。
keywords: DNAメチル化; エピジェネティクス; 植物
Local and global crosstalk among heterochromatin marks drives epigenome patterning in Arabidopsis
*Taiko Kim To [1], Chikae Yamasaki [1], Shoko Oda [1], Sayaka Tominaga [1], Shunpei Takeuchi [1], Tetsuji Kakutani [1]
[1] Biol. Sci, Tokyo Univ.