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がんで頻発する体細胞性の遺伝子変換(gene conversion)
高橋数冴[1][2], 印南秀樹[2]
[1]東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター, [2]総合研究大学院大学統合進化科学研究センター
腫瘍抑制遺伝子(TSG)の不活性化はがん化の重要なプロセスである。TSGの不活性化には両方のアレルが不活性化される必要がある。このTSG両アレルの不活性化には、変異のヘテロ接合性の喪失(LOH)が重要な役割を果たしている。これまで欠失や片親性ダイソミーがLOHのメカニズムとして頻繁に起こっていることが知られていたが、短い領域にLOHを引き起こす遺伝子変換(gene conversion)についてはどれほどの頻度で起こっているか知られていなかった。本研究は6000以上のがんサンプルから包括的にLOHを抽出し、遺伝子変換がLOHに大きく貢献し、がん化の重要な機構であることを発見した。
keywords: がんゲノム、遺伝子変換, ヘテロ接合性の喪失
Frequent somatic gene conversion as a mechanism for loss of heterozygosity in tumor suppressor genes
Kazuki Takahashi[1,2], Hideki Innan[2]
[1] Human Genome Center Institute of Medical Science University of Tokyo, [2] Research Center for Integrative Evolutionary Science, The Graduate University for Advanced Studies, SOKENDAI