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大腸菌を用いた、挿入配列活性によるオペロン構造形成の実証実験
*金井雄樹[1], 津留三良[2], 古澤力[2, 3]
[1]東大・理・生物, [2]東大・理・UBI, [3]理研・BDR
挿入配列は原核生物で普遍的に見られるトランスポゾンであり、その活性は原核生物のゲノム進化の主要な駆動力であることが知られている。従来、挿入配列は、組み換えによるゲノム構造の変化などにより、オペロン構造を崩すものであると考えられてきた。
私たちは、主要な挿入配列であるIS3が周囲の配列を切り出す活性を持つことに着目し、挿入配列によってむしろオペロン形成が促進されうるとする説を提唱した。離れた位置にある2つの遺伝子の間にIS3が挿入された大腸菌を設計し、IS3の活性を誘導した。この大腸菌集団の内、オペロン形成を示唆する表現型を持つ細胞を選択することで新たなオペロンを形成した大腸菌を得ることに成功した。
keywords: 挿入配列;実験室進化;オペロン
Demonstration of insertion sequence-driven formation of operon structure using Escherichia coli
*Yuki Kanai [1]、Saburo Tsuru [2] 、Chikara Furusawa [2, 3]
[1] Biol. Sci, U Tokyo [2] UBI, U Tokyo [3] BDR, RIKEN