1B-12Back
新世界ザルで明らかになったsyncytin遺伝子の機能多様性とウイルス由来遺伝子の進化モデルの構築
*庄司日和[1], 北尾晃一[1], 宮沢孝幸[1], 中川草[2]
[1]京大・医生研, [2]東海大・医・分子生命

内在性レトロウイルス(ERV)に由来するsyncytin遺伝子は胎盤形成に必要な栄養膜細胞融合を引き起こす。霊長類では度々syncytinが異なるERVに由来する遺伝子に置き換わってきたことが知られている。syncytin-2は真猿類で保存されているため融合活性能も保存されていると考えられてきたが、新世界ザルのフサオマキザルでは細胞融合活性が非常に弱いことを明らかにした。その原因アミノ酸を同定し、その立体構造や淘汰圧などを解析した。フサオマキザルではmac-syncytin-3も融合活性を示さないことから、未知のsyncytinが胎盤形成に寄与している可能性が示唆された。
keywords: 内在性レトロウイルス;新世界ザル;胎盤

Functional diversity of syncytin genes revealed in New World monkeys and a model for evolution of virus-derived genes.
*Hiyori Shoji [1], Koichi Kitao [1], Takayuki Miyazawa [1], So Nakagawa [2]
[1] LiMe, Kyoto Univ. [2] Sch. Med, Tokai Univ.