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内在性レトロウイルスが縦列に重複して大規模サテライトを形成する:カンガルーでの実例2つ
*古賀章彦[1], 林咲良[1], 田辺秀之[2]
[1]京都大・ヒト進化センター, [2]総合研究大・先導科学
ホモ接合の状態で、両端にあるLTRの左と右が対合し、そこで相同組換えが起こると、間にLTRを共有する2コピーの状態となる。ヒトのHERVで報告がある。同様の仕組みでコピー数が増してサテライトDNAが生じる機構が、容易に想定できる。機構としては単純であるにも関わらず、これまでに哺乳類で例はない。カンガルーで、この機構で生じたと考えられるサテライトDNAを、2種類みつけた。哺乳類で稀である理由として、[1]この機構はレトロウイルスが若い(侵入からの期間が短い)うちのみ作用する、[2]哺乳類には若いレトロウイルスは少ない、が考えられる。カンガルーの2例では、元はいずれも若いレトロウイルスであった。
keywords: 縦列反復配列;染色体;レトロトランスポゾン
Endogenous retrovirus grows into megasatellite by tandem duplications: examples found in kangaroo
*Akihiko Koga [1], Sakura Hayashi [1], Hideyuki Tanabe [2]
[1] Kyoto Univ. [2] Grad. Univ. Adv. Studies